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2012/01/06

新年のご挨拶……と見せかけて2011秋アニメ感想

新年明けましておめでとうございます!

……というわけでもうそろそろ怒られそうな5連続アニメエントリー、2011秋期の、引いては2011年のアニメを振り返ってみようと思います。本当の新年の抱負とかはまた次回にでも(笑)
ホントは2011年中にまとめる予定だったんですけど、12月31日修論第一稿〆切な私に隙はなかった(アニメを見る暇はあったんかいというツッコミは無しの方向で)。
では早速は夏開始の2クールものから。




THE IDOLM@STER
(第1話あらすじ)
都内某所にある、芸能事務所『765プロダクション』ではトップアイドルを目指す駆け出しアイドル12人と、新人プロデューサー1人が、夢に向かって毎日レッスンや地道な営業活動を行なっている。そんな765プロに、密着取材のカメラが入ることになった。カメラは、輝くアイドルたちの姿を撮影する!――はずだったが、個性豊かな彼女たちの取材は一筋縄ではいかず……!?

スタッフのキャラクターに対する愛情をこれほど感じたアニメがこれまでにあっただろうか……!
XBOX、PS系列を始め、アイドル育成ゲームとして一時代を築いたアイマスが満を持してアニメ化。え?ゼノグラシア?……俺はあれはあれで好きなんだけどね。まぁ今回が真のアニメ化と言って差し支えないでしょう。そもそもゲームの頃から、どのキャラクターもとても魅力的な個性を持ち、人気があったこのアイマス。"アニマス"になってもその魅力は留まる所を知らなかった。ほんっっっっっっとうにみんな可愛い!ものすごく生き生きと描かれた彼女たちはもうね、言葉になりません。一人一人のアイドルたちと彼女たちの所属する765プロの成長を描いた物語はどんなことにも感情移入してしまってもうダメ。作中何回も泣きそうになってしまいました。特に後半の千早への注力ぶりったら半端ない。復活を告げる彼女の歌声は鳥肌モノでした。といいつつ私のお気に入りは、美樹と雪歩と伊織とあずささんと……もうね、1人に絞りきれてないこの事実こそが、アイマスの魅力のなによりの証拠ですね(笑)








輪るピングドラム
両親のいない高倉家には3人のきょうだいが暮らしていた。双子の兄の冠葉と弟の晶馬、そして妹の陽毬。陽毬は不治の病に冒されており、担当医から余命が長くないと宣告される。数日後、自宅へ帰ってきた陽毬は、兄と一緒に水族館へ行く。数少ない家族の思い出が残るその場所で、陽毬は不思議なペンギンと目が合う……。
 『セーラームーン』や『ウテナ』で知られる幾原邦彦監督の最新作。
第1話を見た段階でははっきり言って『(・・?』となること請け合い、というかしばらく物語が進んでも頭から『?』が離れることはないというぶっ飛びっぷり(褒め言葉)。でも見てる方にはなぜか置いてけぼり感は全くないという嘘のような演出・ストーリー展開には脱帽。後半なんて意味もわからないけど『せいぞーん!せんりゃくーっ!テッテッテレテーレレテーレレ(略)』の下りが始まったら『キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』と無駄にテンションが上がる始末。
物語が進むに連れて、95年の"あの事件"(が連想される地下鉄事件)にまつわる運命の渦の中に捕らわれた高倉兄弟妹たちの全貌が明らかになっていきます。最終的にはわからないままで終わったこと(桃花の能力や眞悧・ペンギンの存在etc)も多いのですが、ストーリーとしては実に綺麗にまとまった作品です。ラストには感動のエンディングが……最初のぶっ飛びっぷりで視聴を断念した方は少しもったいない!ぜひもう1度ご覧になってほしい!
最初から最後まで丁寧に綺麗に描かれたキャラクターたちは実に魅力的でした。昨今のキャラクター消費時代に、所謂萌えキャラを描ける人は数多といるでしょうが、幾原監督のような女性らしく可愛らしい線の細さを表現できる人ってなかなかいないんじゃないかなぁと思います。一昔前の少女マンガみたいな、でも絵柄に古臭さは全然感じられない、魅力的なキャラクターたちも必見です。
運命の輪によってつながれた兄弟妹の、輪る"愛"の物語。









WORKING'!!
北海道某所に存在するファミリーレストラン「ワグナリア」。ひょんなことからこの店でバイトすることになった小鳥遊宗太は、個性的過ぎる(!?)店員たちに囲まれて戦々恐々!?かと思いきや、本人も実は……?
2010年の"WORKING!!"に続く待望の2期。そう、本当に待ち望んでいた!
2期になってもワグナリアな人たちの掛け合いは見ていて楽しいこと楽しいこと。アイマスに匹敵するくらい、個性豊かなキャラクターたちが活き活きと描かれています。誰一人いらない子がいない。強いて言うなら店長が一番いらない。仕事しないし……おっと誰か来たようだ……。
可愛い女性陣もそうでしたが、それと同じくらい可愛い佐藤さんや、にくたらしい相馬さん(たまにひどい目にあってるとなんか嬉しい)の男性陣も良かった。というか相馬さんの心のツッコミには神谷さんの声が本当に良く合っていましたね。
またこのWORKING!!のいいところはキャラクターたちの活きの良さ(?)と同じくらい、彼らのいる"空気"を描くことに非常に長けている点。作中でもセリフもBGMも流れないシーンが結構出てきますが、あれがなんとも言えない安心感を与えてくれます。無声の静止画を見せることによって、彼らの生きる世界をより強く実感するというか。なかなか憎い演出ですね。
そしてあのOP!1期もそうでしたが、あの踊りだしたくなるような陽気な曲がこの3ヶ月間毎週本当に楽しみだった!3期待ってる!ぱんぱんぱんぱん!








境界線上のホライゾン
遠い未来、かつて神州と呼ばれた土地・極東(日本列島)を舞台に、「聖譜」に基づく歴史のやり直しが行われている世界。聖譜暦1648年を迎え、繰り返すべき歴史記述のない末世が迫っていた。そんな中、航空都市艦・武蔵にあるアリアダスト教導院に通う三年梅組の生徒たちはいまだ変わらない日常を送っていた。彼らは授業と称した攻撃・妨害も何 でもありの“追いかけっこ”を始めるが、その中に主人公、葵・トーリの姿はない。無能ゆえ“不可能男(インポッシブル)”と呼ばれる、総長にして生徒会長 である葵・トーリの行方は果たして……
今期の我等がサンライズ作品。
まずその登場人物と専門用語(?)の多さ!どちらも碌に説明されないまま物語がどんどん進んでいくので原作未読(自分もですが)組にしてみれば「え?え?」とついて行くのに必死です。正直1クール終わった今でもわからないことだらけ、というか登場人物の名前覚えきれてないし……。番組HPに行くとわかるけど、用語集や解説ムービーが用意されてる始末。原作小説にも用語集が付属するらしいのでもうこれはしょうがないよね。むしろこれだけの世界を構築する作者の脳内がどうなってるのかが非常に気になる。
と難解な設定ながらもストーリーは割りとシンプル(のはず)で、わからない単語は「そういうものか」と受け流して見るとこれがまた十分面白いのです。サンライズによって丁寧に作りこまれた世界観、キャラクター造形、そして戦闘シーン!どれをとっても非常に見応えのある作品だと思います。敵機ですが"武神"のカッコ良さと来たらもうね……是非とも1/144で出して下さいお願いします。機体もそうですが、生身の人間が発する術式?魔法?のエフェクトがまた綺麗なんだこれが。これら術式がそれを操る者のキャラクターを上手く反映しているのもいいですね。
さて後述のように本作は分割2期、後編は7月から、ということなので今から待ちきれませんね。物語はようやく動き出したところ!というかあと1クールで足りるのか?今後も楽しみな1作です。








ましろ色シンフォニー
通う学校が、同じ街の名門女子校と統合することになった主人公・瓜生新吾は、仮統合と称して試験的に女子高に通うことになった。学園統合に反対の"理事長の娘"、兄を支え励ます"妹"、お仕えする旦那様を探す"野良メイド"、動物好きの優しい"先輩"、素直になれない"クラスメイト"……雨が雪へと変わる頃、それぞれの想いは形となって……。
今期エr……ギャルゲ枠その1。
まず何よりまさかの美羽先輩ルートとは思いもしなかった。こういうのってメインヒロインルートじゃないのね愛理乙。
しかし先輩、もといどのキャラクターも凄く可愛くて魅力的なので誰のルートに入っても楽しめたことでしょう。実際先輩とくっついてからのイチャイチャっぷりはたまらん。ただもっと言うなら、最終回を見るに、本作はぱんにゃたんを自然(母親)のもとに返すというEDありきで作っていたのだと思うので、正確に言えばぱんにゃちゃんルートなんでしょうね。そのためには先輩ルートが一番つながりやすいし(他のルートを知らないのであれですが)。なので先輩とのイチャラブ分がもうちょっと欲しかった!不完全燃焼。たぶんBDの特典映像とかTV未放映話とかくっつくんでしょうな。んーこの不完全燃焼っぷりを解消するために原作を買ってしまうかもしれん……もちろん紗凪たん攻略可のPSP版を。ダウンロード版であるかな?
あと主題歌がとても良かったですね!優しくかつアップテンポな、特にEDはもう耳から離れないヘビロテ確定レベル。








僕は友達が少ない
学園で浮いてしまっている羽瀬川小鷹は、いつも不機嫌そうな少女・三日月夜空が一人で楽しげにしゃべっているのを目撃する。「もしかして幽霊とか見えたりするのか?」「友達と話していただけだ。エア友達と!」……アレげだけどやけに楽しい残念系青春ラブコメ!
原作のラノベがなかなかのビッグコンテンツな『はがない』 、満を持してのアニメ化。
自分は原作読んだことなかったのでアニメから入った口ですが、個性的なキャラクターがとてもいい。夜空・星奈に始まり、理科も幸村も小鳩もマリアも、近年のキャラクター消費な世の中で結成された王道キャラを片っ端から揃えたといった感じ。ある意味キャラ萌えアニメの集大成と言ったところでしょうか。反面、ストーリーはちょっと残念というかあんま面白くないんですけど……それもまたキャラアニメにはよくあること。
作画もかなり心配だったんですけどスタッフ頑張りましたありがとう!『電波女と青春男』同様、あのアクの強いブリキ絵をよく動かしてくれました。
最終回はとても良かったですね!照れてるショート夜空かわいかった!めでたくメインヒロインの座に昇格。星奈もいいんですけどね。巨乳ツンデレなかな恵ちゃんとか俺得。でも落ち着くところに落ち着いた感じがして溜飲が下がる心地でした。またライバルに敗れたヒロインが空気になっていくなんて1クールに2つも見たくないよ……。
余談ですが個人的には『はがない』というと、数年前に東大駒場書籍部にて他の小説や評論や専門書等全てを差し置いて月間売上1位を獲った印象が凄く強いんですよね(笑)東大生って……アホやってんなぁ……(褒め言葉)。








ベン・トー
寮の近くにある閉店前のスーパーに入った主人公・佐藤洋。彼の目の前で半額シールを貼られた弁当に手を伸ばしたその直後、凄まじい衝撃に巻き込まれて意識を失ってしまう。しばらくして目が覚めた時には、なんと半額弁当は消えていた。翌日も同じスーパーに向かってみるが、佐藤は再び気を失ってしまう。その後店員から聞いた《氷結の魔女》の話。また次の日も佐藤はスーパーへ再び向かっていくが……。
スーパーの半額弁当を巡って本気でガチバトルを繰り広げる"狼"たちの物語。
ストーリーにせよアニメにせよ、『バカなことに全力を尽くすカッコ良さ』を追求したそんな作品でした。
狼の二つ名なんてとっても厨二くさい設定になりがちなのに、由来とかを知るととんでもなく間抜けだったりして凄く親近感が湧いてしまう。主人公なんて"変態"だし。でも二つ名持ちということは結果に裏打ちされた実力がある、という証明でもあるからやっぱりカッコ良い。なんですかね、なんかズルイですよね(笑)
終盤、絶対的な力であった先輩が破れてしまう辺り、昔の勇者シリーズを彷彿とさせるアツさ。先輩を庇って一人戦地(注※スーパー)に赴く佐藤……くーっ!カッコ良い!最後もラスボスとの一騎打ちかと思ったら、もう1枚被せてきたことで、なんだかラストはとっても大団円な感じでまとまってたのも良かったですね!沢桔姉妹可愛かったから敵で終わるなんて嫌だもんね。石田乙。しかし佐藤たちは最後どうやってオルトロスを倒したんだか……。それにしても槍水先輩可愛い。クーデレヒロインっていいよね。制服姿で繰り出される蹴り技に黒ストが映える。








たまゆら~hitotose~
中学生三年生の初夏。いつもの図書館で借りた写真集に写っていた瀬戸内の海を見て、楓は亡くなったお父さんを思い出します。お父さんが亡くなった時から、大好きだった写真をやめてしまった楓。同級生のちひろはそんな楓を励まそうとしますが自分のほうが先に泣いてしまってうまくいきません。その日、家に帰ると弟の香がお父さんの撮った写真を見て楽しそうにしていました。悲しくなるからとしまっていた写真はどれも楽しくて忘れたくない瞬間でした。懐かしく優しい写真を見ているうちに楓はあることに気づきます…。
広島県竹原市、瀬戸内の穏やかな街を舞台にした、女の子の日常を描くストーリー。
といってもよくある"日常系"とは一味も二味も違うのです。これがほんっとうにあったかい。超ほっこり系自然派青春ストーリーとでも言うのか?
自分たちの夢や、本当に大事にしたい宝物ってなんなのか?っていう疑問に向かい合いながら一歩ずつ確かに前を向き進んでいく少女たち、とそれを暖かく見守る街の大人たち、そして家族。もうね、最近家族ものにホント弱い。すぐ泣きそうになっちゃってダメですねぇ、歳とったんだろうなぁ。丁寧に丁寧に描かれた竹原の街並みまでもが、優しく彼女たちを見守っているかのよう。OPやED、そして時折挟まれるユーミンの歌で優しささらにMAX。坂本真綾さんと中島愛さんの歌声がまた合うんだこれが。まめぐはこういう歌でもっと活躍できそうですね!あ、まーやご結婚おめでとうございました!
これ深夜アニメにしとくのはもったいないなー、NHK教育日曜夜6時から流すべき逸材。むしろNHKは受信料という大看板の下、こういうほっこり系ご当地アニメを量産するが良いよというかして下さいよろしくおながいします。
それにしても出番こそ少なかったものの緒方恵美さんマジいい声。耳が妊娠する。あんなお母さん、嫁さん欲しいです。あ、でも麻音たんは俺の嫁。









真剣で私に恋しなさい!!
「オッス! オラ松風だ! まゆっちの携帯ストラップに憑依したツクモ神だぜ! 心のケガレた人間には、友達いねーまゆっちが腹話術でモノと話してるように見えるって設定だから、そこんとこヨロシクな! 心のキレイなミンナは、オラの活躍を期待してくれ!川神魂を胸に、真剣で暴れまわるぜ!」
……と公式の1話あらすじを載っけたところでわけがわからないよ、松風(笑)
そんな今期のエr……もういいやエロゲ枠その2。
川神学園2年生直江大和と、武士の系譜を継ぐ5人の女性との物語……とでも言っておけばいいんでしょうか。まぁ内容はというと真面目に説明するのも馬鹿らしくなるようなギャグ要素エロ要素満載のお馬鹿エロゲアニメです。全12話見てるとストーリーとしてまとまってるような気もするけど決してそんなことはないハチャメチャっぷり。これ原作プレイするとどういう風に話が進むんだろうね……まぁ気になる方はぜひお手にとってみてください。
ヒロインの女の子たちは皆主人公が大好きというエロゲにはありがちな設定。キャラの住み分けができてないような気もするけど、見ていて楽しいから全然おk。ビジュアル的にはまゆっちが一番好きなんだけど、ツンデレ(CV:伊藤静)とか完全に俺得設定のクリスが俺的ヒロインで決定です。というかここまでメインヒロイン(百代)が可愛くないのも珍s……おっと誰か来たようだ。








侵略!?イカ娘



イ カ ち ゃ ん が か わ い い 。









さ、という訳で2011秋を振り返ってみたわけですがいかがだったでしょうか。
え?最後のだけやたら文が少ない?なに訳のわからないことを……10話のダウン装備なイカちゃんが可愛すぎて萌え死ぬかと思いました。

今期は2期ものも多かったのでここに紹介していないものもかなりありますね。 Persona4にギルティクラウン、未来日記、ちはやふる。境界線上のホライゾンとFate/Zeroは2期でも分割2期なので今回まとめても良かったかもしれませんね。とりあえず気が向いたら追加しておこうと思います。
(2012/03/08ホライゾン追加)
どれも本当に面白い豊作の秋でした。



さて、2011年もようやく終わったわけですが、アニメ界は非常に賑わった1年だったように思います。何より1年を通じて素晴らしい作品が非常に多かった!この1年消化しきってここで取り上げたアニメは40本にも及ぶようなのでその凄さがわかりますね。『魔法少女まどか☆マギカ』の鮮烈デビューで幕を開けた2011年、シュタゲ、タイバニ、あの花、ゆるゆり、今期のアイマス等々、話題になったアニメも非常に多かったですね。オリジナルアニメの活躍も目を引いた年でした。
またそれに引き上げられるかのように中堅どころにも面白い作品がひしめいてました。個人的にはGOSICKやアスタロッテのおもちゃ、異国迷路のクロワーゼ辺りはもっともっと評価されてるといいなと感じています。
劇場版アニメもマクロスFから新海監督最新作にジブリもあってけいおん!もあってと非常に盛り沢山でしたね。いちアニメファンとしてはとても満足な1年でした。

一つ心残りがあるとしたら、それは『ロボットもの』が少なかったなぁということです。AGE?何それおいしいの?まぁUNICORNもあったし充分っちゃ充分なんですけど……。
ただそれは今年2012年に期待したいところです! この冬開始の中にもアクエリオンの続編とラグランジェなるオリジナルものが来ています。春からはエウレカ続編もあるようですし、もちろんUNICORNの続編も楽しみですし、何よりヱヴァQが今秋に待ち構えてますからね!今年も存分に楽しめそうですね。

今年一年が良い年になるように願って、新年初エントリーを締めくくりたいと思います。








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